今さら聞けない!「花冠」の基本の基本①

輪にした花を頭に乗せる花冠。普段、日常生活で使うようなものではないので、ブライダルのときこそ
挑戦したいファッションアイテムのひとつですよね。

ハワイをはじめとするリゾート婚やガーデンウェディングなどのシーンでは特に、ダウンヘア×花冠
というのがここ数年もはや定番になっています。

そんな花冠ですが、種類やその由来など、言われてみると案外知らないもの。どんなヘアスタイルや
どんなドレスと相性が良いのかも知っておきたいところ。

そこで、花冠にまつわるあれこれをシリーズでご紹介。

まずは花冠の由来から。

●花冠とは?

花冠とは、その名のとおり花でできた冠のこと。子どもの頃にシロツメクサを編んで作った思い出がある
花嫁さんもいるかもしれませんね。

ブライダルでは愛や幸せを意味する花や草木で作られ、それぞれの花ことばも大切にされます。まるで
妖精のような華やかさを演出してくれる花冠は、ハワイのビーチウェディングやガーデンウェディング
といった、開放感あふれる場所でのウェディングで特に人気です。

●花冠の由来・歴史

花冠が誕生したのはブーケよりも昔のこと。古代ギリシャでは花嫁が頭の上に「リングブーケ」と呼ばれる
花冠をすでに乗せていたといわれています。「純潔」を表す白いギンコウバイと、たくさん実をつける
オレンジの花の2種類からできたリングブーケには、「子宝に恵まれますように」という願いが
込められていました。

当時のギリシャでは結婚式に限らず、祝祭などの特別な日に花や草木で作った冠を頭に載せる習慣が
あったのだとか。平和の象徴であるオリーブと勝利と栄光の意味が込められた月桂樹から成る「コノティス」
と呼ばれる草冠は、現代のオリンピックにも受け継がれています。

●花冠の入手方法

①花屋に依頼

デザインや花材にこだわりがある人は、式場のフラワーデザイナーや花屋さんといった花のプロに
お願すると良いでしょう。多少値は張るかもしれませんが、当日着るドレスや会場の雰囲気に合った
デザインをしてくれるうえ、生花でのオーダーが可能なのが嬉しいところ。

②インターネット

最近ではブライダルのみならずフェスやイベントで使う人もいるため、インターネットでも販売する
サイトがたくさんあります。そのほとんどがアーティシャルフラワー(造花)ではあるものの、季節に
関係なく流行りのデザインが比較的お手頃な価格で入手できます。

③手作り

花嫁DIYとして手作りする人や、家族や友人に作ってもらうケースも多いようです。普通は本番当日ではなく
事前に作るため必然的にアーティシャルフラワー(造花)となりますが、世界に1つだけのオリジナル
デザインや個性的なデザインにしたいという人におすすめ。